代表理事あいさつ

財団理念 代表理事あいさつ 年表 事業内容

公益財団法人在日朝鮮学生支援会は2018年度の事業を無事締めくくり、在日コリアン学生と未来のために尽力しているという誇りを胸に、4月からまた新たな気持ちで九期目の活動に着手いたしました。昨年3月3日、在日朝鮮学生支援会臨時理事会において代表理事に就任致しました朴京子でございます。40数年間、記者生活を送る傍ら、縁あって4年前から財団の理事として学生支援会の活動に携わって参りました。

その間、在日朝鮮学生たちの教育環境は日一日と悪化の一途をたどってきました。その状況に心を痛めながら、彼らに救援の手を差し伸べようと、公益財団法人を創設してきた役員たちや支援者たちの奮闘ぶりを目にしてきました。

新しい道を切り開こうとするとき、先駆者たちの役割は非常に大きいと言わざるを得ません。私は何よりもまず、財団事業の井戸を掘り、人知れず苦労を重ねて、奨学事業を始め、「国際交流事業」「トップアスリート・トップアーティスト育成助成事業」など、財団を短期間に三つの柱を中心に据えた活動体系を確立した故・朴英雄代表理事と正木健夫評議員の労苦に心からの敬意を表します。

そして、在日朝鮮同胞や日本のみなさま、遠く米国、カナダをはじめ海外同胞の熱い支援の輪も広がりつつあります。また、奨学金を受け取った学生たちと家族からの感謝の手紙を目にするたびに熱いものが込み上げてくるのを抑えることができません。

本財団では2011年度から2018年度までの八期にわたり、日本学生支援機構をはじめ他の奨学団体からの恩恵を受けられない在日コリアンの高校生、大学生、大学院生325名に合計6,672万円の奨学金を支給し、他の人材育成事業に対しても助成を行ってきました。

このような実績により本財団は、在日コリアン学生とその学父母はもちろん各界各層の方々から力強い支持を受けております。未来を担う新しい世代のために素晴らしいことをしている、高等教育を受けたいと願う学生たちに希望を与えてくれる、日朝の友好親善と人材育成のためにも望ましいことだ――などこれまでにも好意的な反響が数多くありました。こうしたみなさまのご期待に応えるべく、みなさまの思いを心に刻み、朴点石常務理事をはじめとする36人の役員たちと力をあわせ、今後の活動に全力を傾注していく所存でございます。みなさまの惜しみないご協力とご支援を賜りますようお願い申し上げます。