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公益財団法人在日朝鮮学生支援会のロゴマークの意味
本財団のロゴマークは、瑞々しい生命力の躍動感に満ちた「緑」を基調として、濃淡3パターンの色を使用しています。
全体的には、本財団の存在意義が、朝鮮半島にルーツを持つ在日コリアン学生たちのために尽力することにあることから、Korea, KoreanのイニシャルKをイメージしています。
そのKを構成する三つの要素は、本財団の三つの事業を表します。
① 下の濃緑の部分は、本財団設立の理念を象徴し、諸事業の中心となる奨学事業を表し、本財団とその活動の強固な「土台」をイメージしています。
② 右上の薄緑の部分は、日本と朝鮮半島との友好親善に資する国際交流助成事業を表し、未来にはばたく新しい世代の「翼」をイメージしています。
③ 左上の黄緑の部分は、将来的に多様な部門に分化・発展していくトップアスリート・トップアーティスト育成助成事業を表し、のびやかに育ちゆく「新芽」をイメージしています。
設立者あいさつ
日本でコリアンが自らのアイデンティティを保持し、多分野で活躍する有能な人材を育成するために建てられた民族学校は、今日全国に70余校を数えます。これらは「民族の財産」として世界中のコリアンたちから称賛を受けており、国際的な観点からも貴重な人材の「宝庫」であると言えましょう。
しかし、長引く日本経済の不振と昨年の東日本大震災による甚大な被害に加え、日本学生支援機構・朝鮮奨学会等の奨学事業や高校授業料無償化施策からの対象除外、また、政治的理由による一部自治体からの補助金削減等の措置により、少なくない在日コリアン学生が学費さえ払えず、学校を中途でやめざるを得ない悲しい現実が目の前に厳然と存在しています。
教育権は国際的に認められた基本的人権の一つであり、いかなる理由からもその権利が享受されないことを傍観、放置してはならないと私は考えております。
本財団は各種奨学制度の恩恵を受けることができず、経済的事情により学業を継続することが困難な学生を少しでも支援しようという世論の後押し、内外の賛同を受けて活動を開始いたしました。
一般財団法人から公益財団法人へと移行してからは規模をより拡大し、一人でも多くの若者たちの知への「志」と「希望」を支援するため、一層積極的に役割を果たしていきたいと考えております。
教育は長い年月を通じて蓄積された人類の叡智へと人びとをいざなう営みであり、現在学ぶ過程にある若者への投資は、即ち人類への直接的な貢献となります。
世界のより豊饒な未来を創出する学生たちに自己発展の機会を与え、よりよい環境を提供し、無数の若い有望な芽が「愛情」のあたたかい陽光を浴びてすくすくと育つよう、広汎な方々のお力添えをいただければ幸甚に存じます。